競合にいかに勝つか

ダークストライプのスーツと紫のネクタイを着た男性が、日本語の文字が描かれたカラフルな背景の前に立っています。ビジネス関連のフレーズの中には、「軸になるのは顧客視点」とあり、「鍵となるのは顧客の視点です」と訳され、企業がいかにしてコンサルティングに対して優位性を獲得し、最終的に勝つことができるかを強調しています。


市場における激しい競合の中で、自社の製品やサービスをどのように位置づけ、顧客に選ばれるようにするかは、多くの企業にとって切実な課題となっています。このような状況の中で、競合他社との比較を行い、自社の強みを明確に打ち出すことは非常に重要です。本記事では、競合に勝つための戦略に焦点を当てています。競合比較表の作成とその分析方法について、具体的な例を挙げながら解説しています。競合との差別化の重要性と、顧客目線を軸にした戦略立案の必要性を理解していただきたいと思います。皆様のビジネスにおける競合分析と戦略立案の一助となれば幸いです。こちらの動画はエナスキに掲載しております。是非一度ご覧ください。


野部剛 こんにちは、プロセスマネージメント大学のオープンキャンパスにようこそ。営業科学をするソフトブレーン・サービスの野部剛です。

今回のテーマは「競合にいかに勝つか」ということについて皆さんに教えたいと思います。

実は、強豪と戦っていてもなかなか勝てない、あそこはとにかく価格が安いからうちでは価格の話になるともう無理、あるいはいろんな競合コンペの中で皆さんがどうやったら勝てるかというのに悩んでらっしゃる部分があると思います。

その時に皆さんが競合比較表みたいなものをまとめていらっしゃる部分があるんですけど、その作り方がちょっと足りない、それが全然ピントが当たってないということを、今日は皆さんにご指摘申し上げたいと思います。

ビジネススーツを着た男性が机に座る。彼の後ろには「SBS」と「PM」のロゴが入った市松模様の背景があります。画像の下部にある日本語のテキストは「その作り方がちょっと足りないそれが全部ピンといてない」とあり、彼が競に勝つための競争戦略を熟考している可能性があることを示唆している。

本来、プロセスマネージメント大学でちょっとお見せしているスライドをこっそり皆さんに今日は見せちゃいますから、それを使って皆さんちょっと考えてもらえると勝ち筋が見えちゃうんじゃないかなと思います。ではちょっとお見せしたいと思います。こちらになります。

見出しと詳細な基準が日本語で表示されたグラフが表示されます。列では、さまざまなスケールと色を使用して、これらの基準に関する企業のパフォーマンスを比較します。基準には、品質、コスト、納期、サービス、安全性、柔軟性などがあり、それぞれに特定の乗数とスコアがあり、企業が競合他社に勝つのに役立ちます。

こちらですね、そのプロセスマネージメント大学の中でもちょっとご紹介しているものなんですけども、まずこの赤い点線で囲ってるところ、これ比較表みたいなものですね。自社とA社、ライバルのB社、これを比較する時に何らかの比較項目で検討する、比較していくというケースがあると思います。

QCDSFなんて一般的に言いますけども、クオリティ、コスト、デリバリー、サービス、セーフティ、フレキシビリティというところで比較検討するケースが色々あると思います。これを5点満点で、5、4、3、2、1でコメントつけて、例えば価格だったりすると、B社は価格が安いからお客さんから見ると5点だね、と。

A社、自社は高いからちょっと1点だね、みたいな話になります。この時にこの比較表だけでは実は意味がないんです。大事なのはどこかというと、こちらです。

比較選定基準は何かということを明らかにすることと、それをお客様の重要度を修正していく、ちょっとずらさせていただくということができるかどうかということを考えることがすごく大事です。

どういうことかと言うと、これ例えばQCDSFの中でお客様が1番価格が大事だと、とにかく安いところを選びたいと。次に品質が大事だと、つまり倍率が4倍とか2倍になってる。あとは1倍ですね。するとこれを全部合計すると50点満点の条件なんです。

で、この倍率でそれぞれ自社、A社、B社で掛け合わせると、31点対33点対36点という戦いになってて、これ正直部が悪いんですね。自分たちはちょっとこれしんどいぞと。じゃあ、それを勝つためにはどうしたらいいかというと、その修正して重要度ちょっとだけずらさせていただくということが大事になってくるわけですね。

例えば価格っていうところのこの4倍を2倍に引き下げさせてもらう。さらに自分たちが強みになってる部分、デリバリーだったりサービスだったりで、この部分ってもっと大事なんじゃないですかということで、この倍率を上げさせてもらう。4倍のところを2ポイント落として2倍にし、1倍のところを2倍にして、本ポイント上げさせてもらう。

同時に、これだけじゃなくて実は新しい視点もあるんじゃないですかと、見落としちゃいませんかということで啓蒙して、1個追加させてもらう。で、こういうことをやると全体の合計点55点満点の中で、44点対41点対43点ということで、自分たちが勝ち切る勝ち筋が見えてくるわけでございます。はい、皆さんにご理解いただきたかった点は、ただただ競合比較の表をまとめることには何の意味もございません。何が大事かというと、そこからどの土俵に登っていいのか、どの土俵には登っちゃいけないのか、それを考える上で軸になるのは顧客目線です。

お客様がどういう比較基準で選定をしようとしてるのか、その中で自分たちにとってちょっとこれは違うんじゃないか、そこはそんなスコア上げないで欲しいなっていうところをちょっとだけずらしていただく、適切な目線を持って選定いたくっていうことをしていくことができれば、最終的に勝ち筋光が見えてくるんじゃないかなと思いますので、是非ちょっと比較表を修正いただいて、皆さんの各社さんのいい製品、いいサービスを正しくお客さんに選んでいただけるようにちょっと考えていただけるといいんじゃないかなという風に思います。

ピンストライプのスーツを着た男性が机に座り、カメラに向かって直接話している。背景には、プロセスマネジメントのロゴとSBSのロゴが繰り返し表示されている。画像の下部にある日本語のテキストは、英語で「説明しました」と翻訳され、SEOで競合に勝つための戦略を詳しく説明している。

今日は競合比較表、これどうやって修正していけば勝てるか、勝ち筋を見つけていくための考え方をご説明させていただきました。


野部
ソフトブレーン・サービス株式会社 代表取締役社長
  • 現職: ソフトブレーン・サービス株式会社 代表取締役社長、一般財団法人プロセスマネジメント財団 代表理事
  • 経歴:
    • 早稲田大学卒業
    • 野村證券入社、本店勤務、リテール営業でトップ営業マン
    • 2005年5月: ソフトブレーン・サービス株式会社入社
    • 2010年7月: 同社代表取締役社長就任
  • 著書:
    • 『はじめての「営業」1年生』(明日香出版社)
    • 『営業は準備力: トップセールスマンが大切にしている営業の基本』(東洋経済新報社)
    • 『90日間でトップセールスマンになれる最強の営業術』(東洋経済新報社)
    • 『成果にこだわる営業マネージャーは「目標」から逆算する!』(同文舘出版)
  • 会社概要: ソフトブレーン・サービス株式会社(SBS)は、「営業プロセスマネジメント」のパイオニアで、国内30万人が実践。科学的組織営業への変革を目指す企業に対し、戦略から実行可能な戦術まで提供するコンサルティング会社。
エナスキ

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